2012年8月12日日曜日

プロメテウス


昨日、先行上映をやっていたので見に行く事に。

写真は特になし。
そのうち貼るかも

題名
 プロメテウス
監督
 リドリー・スコット(エイリアン、グラディエイター)
ジャンル
 SF
評価
 55点 凡作

あらすじ
 地球各地で見つかった考古学上の発見。それらが指し示していたのは遠い惑星系の一つの衛星。そこを調査したところ、地球に似た大気をもっていたことが判明。人類の起源に迫るために、調査船が送られるが……

感想
 はっきりいって駄作に近い作品。何より詰め込みすぎですべてが消化不良に終わってる。挙句、この感想を書くときにちょろっと調べたら何と2の制作が決まってるらしい、何か物凄く馬鹿にされた気分。2200円返せー!大体、謎は……?とか煽っといてちゃんと答えを提示しないのってむかつくわー
 ストーリーとしては基本的に、エイリアン・ゼロって感じ。っていうか、もうエイリアン・ゼロにしてエイリアンの誕生の起源を焦点にしたほうが面白いんじゃないかってかんじだ。
 エイリアン、人類の起源、人類の創造者である宇宙人・人類が創造したAIの順列、主にこの三つを描こうとしているが、一番最初のエイリアン部分は他の要素に時間を取られたのとエイリアンでマンネリパターンだったので衝撃はゼロだし怖くない。人類の起源に関しては、引っ張るだけ引っ張って答えらしい答えは出ていない、プロメテウス2にご期待って感じの糞な終わり方。宇宙人・人類・AIの順列は思わせぶりな台詞を吐かせてはいるが、結局何を伝えたいのか理解できない描写不足。SFXが力が入っていたし、3D自体も悪くなかったのに映画のストーリーラインが酷すぎる出来。アバンターやらスパイダーマンアメージングとかは、シンプルなストーリーラインで面白くなってたのにもったいない。
 更に、主人公らしき女がむちゃくちゃイライラくる。
 彼氏とはいっても異星でウイルス感染した相手を、無理矢理宇宙船に連れてこようとするし、その彼氏が必死に持ち込まないようにしてたエイリアンを帝王切開で産んだ上に、宇宙船中歩き回るし、逃げ帰ろうとした仲間に特攻自殺を強要したくせして自分は生き残ろうと足掻くし、映画のキャラクターに何いっても仕方ないのだが、行き当たりばったりの脚本・シナリオの犠牲者になった主人公だった。


 取り敢えず見終わった後にぱっと思い浮かんだ疑問点。

・最初の異星人は何だったの?死んで、原生生物に遺伝子が溶け込んだって解釈でいいのか?つまり人類の誕生は偶然?
・なんで古代人類は、軍事基地?っぽい星を洞窟絵で指示してたんだ。普通、指し示すなら異星人の本星だろ。わけわかめ
・アンドロイドは異星人になんていったんだ?字幕つけろやこのやろー
・遺伝子が人類と異星人で同じってのは安直だろ。そうだとしたら、地球に住んでる他の生き物と人間の遺伝子が近いのが説明できない。J・P・ホーガン並の濃密な説明しろよ!
・広場かなんかにあった絵画の説明ぐらいやれ。クイーン・エイリアンかなんかの姿か?
・あんな大層な船に乗ってきて、武器が火炎放射器だけってのはないだろ
・事故が起きてって安直すぎるだろ。しかも2000年前って時期もいみわからない。キリストかなんかと絡めてんのか?

 評価は凡作だけども、これは現代の映像技術に他は最悪でした。映画館で見る必要ナッシングです。上映後にリピーターキャンペーンとか阿呆なことやっていたのもガッカリ。この出来でリピーターとか狙うなよ




2012年8月6日月曜日

ツーリスト

久しぶりに映画を見る。
本当はプロメテウスを、先週の土曜に見に行きたかったのだが
花火大会があったので断念
今月後半までお預け。評判はどうなんだろうか



名前
 ツーリスト
監督
 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
ジャンル
 ラブロマンス、サスペンス
評価
 65点

あらすじ
 アメリカ人旅行者フランクは、ヴェネチアへと向かう列車の中で謎の美女エリーズと出会う。彼女に誘われるまま、ホテルに泊り夢のような一夜を過ごすのだが……

感想
 基本的にあらすじがミスリードを演出していた感じ。途中から予想はついていたものの、中々正体を表さないのでやきもきしてしまった。というか、明らかに演出ミスだなぁと思う映画の造りだった。ストーリーラインも悪くないし、アンジェリーナ・ジョリーがいいキャラ出しているのだが、今一盛り上がりがない。謎のヴェールをもう一枚剥がして、も少し早い段階でアレクサンダー・ピアースやらエリーズやらの真のスペックを見せつけて欲しかった。例えば、スパイ・アクションとか巧みな話術とかで。まぁ最後まで全員を騙しきったという展開はそれはそれですげーって演出なのかもしれないが、今一インパクトに欠けるし、伏線が上手くないせいでじんわりもこない。
 そしてジョニーデップ太り過ぎ。途中までずっとジョニーデップのそっくりさんだと思ってみてた。アメリカの田舎者演出だってことを考えるとそう悪くなかったのかもしれないけど。アンジェリーナ・ジョリーは演出も相成って、謎の美女を上手く演じきれていたと思う。
 後、よかったのはヴェネチアの風景。流石に水の都はいいなぁ。いつかは行ってみたい。もすこし年とってからじゃないと楽しめないかなーとも思うけれども

 


2012年7月31日火曜日

そらにん

こちらも流してみた映画
リア充イライラ



題名
 ソラニン
監督
 三木孝浩
ジャンル
 青春、恋愛
評価
 70点

あらすじ
 主人公の少女とその彼氏でバントのボーカルの青年を描いた青春物。
 現実の生活と夢とのどちらを取ろうかと迷う若者たちの話。生きるためのプレッシャーに押しつぶされそうにたったり、それでも平凡な日常ではなく理想を追いかけようとしたり、ボーカルの青年が死んでしまったりして迷い苦しみそれでも明日へと進んでいこうとする若者たちが描かれている。

 ストーリー
 基本的には誰もが考えるであろう、無意味に思える連続である現実とそれとも空想かもしれないが限りない理想の世界に迷う青年達の姿が描かれていて、これが中々どうしてうまく描ききれてると思う。
 結論はでていなくとも、明日へと進もうという結論は嫌いではないし、葛藤する姿がきちんと描かれているだけにその結論も受け入れられる。
 ただし逆にいえば、終始そんな具合なので爽快感も皆無だし物語もぶっちゃけ面白くない。人生の迷いに共感できる人、あるいは経験したことのある人でなければ見るだけ徒労に終わる気がしないでもない。
 総評としては、それなりに丁寧に描かれているが娯楽としては今一。しんみりしたのをみたくなったときにオススメ。



ミッション:8ミニッツ

3倍速で見た映画

 

題名
 ミッション8ミニッツ
監督
 ダンカン・ジョーンズ
ジャンル
 SF
点数
 55点

あらすじ
 米軍に所属するコルターはあるとき見知らぬ列車の中で目を覚ます。わけも分からず混乱する彼だが、目の前の女性は彼の事を知っており尚且つ鏡に映る顔は別人。混乱の極みに達するコルターだがそこで列車を巻き込む大爆発が起きて意識が途絶えてしまう。
 続いて目覚めたところで、コルターは軍服に身を包んだ女性と対面することになる。そして彼女からこれはミッションでありシミュレーション、テロリストを見つけるために8分のうちに紛れ込んだ敵を探しだして欲しいという指示を受ける。


感想
 いわゆるループ物で、量子論だとかを組み合わせて説明したきになっているが最後まで疑問の残る出来。
 まず唐突なスタートは物語に入り込むのに最適だが、コルターが実は瀕死で、意識は機械の中のようなものという一つ目の真相が明らかになる過程はそもそも衝撃的でもなんでもなく、見ている側を騙しきれておらず興醒め。シックスセンスのラストみたくあっと驚く感じもなければ、そういう事だったのかという納得感もない。
 またループ物で面白い部分である少しずつ敵に迫っていく、あるいは少しずつ蜘蛛の巣にはまっていく感じもなく、勘違いを重ねてたまたま当たりを引くとう唐突さを感じてしまった。また、何度もあったからといって8分の積み重ねだけで女に惚れるのはちょっと荒唐無稽すぎ。
 テロリストに関しても、これだけ大事件なのに大した捻りもない相手で見つけて逮捕されるところまで殆ど平坦で退屈。

 そして更に不満なのがラスト。
 量子論的解釈で新たな分岐が生まれたというには、行き当たりばったりすぎで理論的裏付けのない『愛が起こした奇跡』的な陳腐さしか見えなかった。それに加えて、身体は別人であるコルターがまるっきり平行世界とはいえ教師を乗っ取って生きようとするのは、何だか全然すっきりもせずもやもやだけが残った。
 総評としては、思いつきのアイディアを試すために映画化したが、ディティールと構成で失敗してしまったという感じ。あんまり見る必要はない映画。

2012年7月29日日曜日

雲の向こう、約束の場所


3つ目もアニメ
新海誠というその筋では有名な人の作品




題名
雲の向こう、約束の場所
監督
新海誠
ジャンル
SF・青春・アニメ
評価
85点

あらすじ
青森?の高校に通う主人公と同級生の少年少女の織りなすSF青春アニメ。
現代と殆ど変わらない、しかし北海道と呼ばれる場所に立った高い高い塔がそこが今とは違う場所であることを示している。だが高校生の日常はそう大差なく、部活とバイトそして飛行機作りという一大テーマに向けて努力する日々、そこにひょんな事からヒロインの少女が加わることで物語が始まる。

感想
あらすじが適当になってしまったが、正直あらすじに書くことは少ない。
なぜなら最初から最後まで通じて、???のオンパレードだからだ。なぜヒロインの少女が特別あの塔に選ばれたかも不明だったし、主人公がヒロインと感応しているのも謎のまま。塔の設定も一応概要だけはわかるものの肝心の部分はわからないままで、結局何がしたかったかも?なままだ。
青春部分においても、心理描写が物凄く上手い作品というわけでもなく、とりあえず最後は想いあってた二人が一緒になれてよかったなぁという感想や、絶対的孤独への恐怖を描いているのみに過ぎなかった。
それでも見てよかったなと思うのは、まず圧倒的に美術の美しさだ。見たのはDVDでだったが精細に描かれたディティールは他のアニメ映画と比べてもずば抜けているし、実写と比べても絵画的な美しさがある。それは田舎のシーンのみに留まらず、空をとぶシーンや都会での細かい部分でも同じ。
そして何より、その美しい映像と音楽そして演出を上手く組み合わせているのが素晴らしい。
逆にいえば、それらの演出のためにこの映画があるわけで、物語や世界観はそれを盛り上げるためだけの舞台装置といってもいいかもしれない。量子論に絡めたり、かっこいい飛行機だったりとSF好きの気持ちを震わせるガジェットは出ているものの、それはあくまでストーリーや世界観と同じくおまけに過ぎないという印象が強く残る。
結果として映画、アニメとしてのよさを面白い形で引き出していると思う。後から考えると、疑問や謎の残る部分もあるが映像音響作品として見たとき、やはり素晴らしい出来だなと感じてしまう。




マルドゥック・スクランブル 圧縮

次もアニメ
これは原作が沖方なんとかさんの作品。


題名
マルドゥック・スクランブル 圧縮
監督
工藤進
ジャンル
SF・アニメ
評価
50

あらすじ
主人公の15才で娼婦をやっていた少女が殺人事件に巻き込まれた所からスタート。超法規的措置によって素体とよばれる人工的な身体を手に入れた彼女は、彼女を殺した犯人を追い詰めるべく彼女を蘇らした警官?達と協力して立ち向かう

感想
あらすじはあるのだが、正直ストーリーは飾りな感じ。小説の方も持っているのだが、文体が読みづらく毎度中止しているので中身はわからない。また今度挑戦してみようと思う
内容はといえばとにかくエログロといったところだろう
戦う美少女というキャラクターは最早マンネリ感があるほどに一般的だが、それでもアニメとはいえ15才の美少女な艶っぽい姿や、パッツンパッツンの服を着て戦う姿は何か見てて思う所がある。ただこの映画は、終わってみればそれだけかなぁという所。最後のアクションシーンなんかは凄いなぁと目を見張るのだが、やはり原作映画にありがちな詰め込みすぎ端折りすぎで、登場人物の心情が上手く伝わらず派手なシーン、エロいシーン、グロいシーンに目がいってしまう
今作は、まだ続編があるので導入部ということで派手にしたのかもしれないが、これだけではあまり評価できない。エログロが見たい人は楽しめると思う


海が聞こえる

まずこの間借りたのから、写真は集めてくるのが面倒なのでアマゾンからの引用(アフィですのでクリックには注意)です
最初からアニメだらけだけど、むしろ見てる映画でアニメは少ない感じだから!いやアニメも見るけどね



題名
海が聞こえる
監督
望月智充
ジャンル
アニメ、青春
評価
80点

あらすじ
出だしは主人公が卒業したばかりの高校の同窓会に向かうところから始まる。そこで思い返す、ヒロインとの高校生活での出来事が本作の内容となる。
高知県で生活する主人公と、東京からわけありで引っ越してきたヒロインのあくまで等身大で虚飾のない高校生の二人が繰り広げるラブストーリー

感想
まず、ヒロインが棒すぎる。ただ、気になるのは最初だけですぐに馴染んじゃうのが人間の不思議。
続いて不思議なのは、最初から哀愁全開の主人公なんだけど設定によればまだ大学1年の夏らしい。大学入って半年経たないうちにあそこまで高校時代を懐かしむってのはなんだかなーと思わないではないが、高知弁は楽しげだしアニメキャラにありがちなちょっと現実離れした性格設定もなく違和感は殆どない。
それだからか、テンポよく進んでいく物語が小気味良く、それでいて理想の高校生活というわけではなくもどかしい高校生活を描いていたのが好印象。そりゃそうだよね。あの年頃でほいほいくっついたり、離れたりできる人間ばかりではないさ。
最後は良い感じにハッピーエンドだったし、綺麗にまとまっていた印象がある。ジブリらしい大作ではないものの古い作品なのに丁寧な造りにちょっと感激