3つ目もアニメ
新海誠というその筋では有名な人の作品
題名
雲の向こう、約束の場所
監督
新海誠
ジャンル
SF・青春・アニメ
評価
85点
あらすじ
青森?の高校に通う主人公と同級生の少年少女の織りなすSF青春アニメ。
現代と殆ど変わらない、しかし北海道と呼ばれる場所に立った高い高い塔がそこが今とは違う場所であることを示している。だが高校生の日常はそう大差なく、部活とバイトそして飛行機作りという一大テーマに向けて努力する日々、そこにひょんな事からヒロインの少女が加わることで物語が始まる。
感想
あらすじが適当になってしまったが、正直あらすじに書くことは少ない。
なぜなら最初から最後まで通じて、???のオンパレードだからだ。なぜヒロインの少女が特別あの塔に選ばれたかも不明だったし、主人公がヒロインと感応しているのも謎のまま。塔の設定も一応概要だけはわかるものの肝心の部分はわからないままで、結局何がしたかったかも?なままだ。
青春部分においても、心理描写が物凄く上手い作品というわけでもなく、とりあえず最後は想いあってた二人が一緒になれてよかったなぁという感想や、絶対的孤独への恐怖を描いているのみに過ぎなかった。
それでも見てよかったなと思うのは、まず圧倒的に美術の美しさだ。見たのはDVDでだったが精細に描かれたディティールは他のアニメ映画と比べてもずば抜けているし、実写と比べても絵画的な美しさがある。それは田舎のシーンのみに留まらず、空をとぶシーンや都会での細かい部分でも同じ。
そして何より、その美しい映像と音楽そして演出を上手く組み合わせているのが素晴らしい。
逆にいえば、それらの演出のためにこの映画があるわけで、物語や世界観はそれを盛り上げるためだけの舞台装置といってもいいかもしれない。量子論に絡めたり、かっこいい飛行機だったりとSF好きの気持ちを震わせるガジェットは出ているものの、それはあくまでストーリーや世界観と同じくおまけに過ぎないという印象が強く残る。
結果として映画、アニメとしてのよさを面白い形で引き出していると思う。後から考えると、疑問や謎の残る部分もあるが映像音響作品として見たとき、やはり素晴らしい出来だなと感じてしまう。
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